2020年10月10日

お稲荷さんも辟易

 一昨日の北海道新聞に、紅葉の季節を迎えて、札幌市内の伏見稲荷神社境内を訪れる市民が多くなってきているという。
それはそれで結構なことであるが、問題はこの中のえせ信仰者がカメラをもって赤い鳥居群を写真にとるために、参道を右往左往していて、純粋にお詣りに来る方たちの障害になっているということである。


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 なるほどここの朱色の鳥居が並ぶ姿は、写真愛好者の恰好な題材になるような雰囲気を表している。
 自分も何度か参拝に訪れたことがあり、その美しい風景を堪能してきている。
 もちろん参拝もして再選も少額ながら納めているうえで、シャッターを切っている。
 訪問時には季節を問わず境内に数人の参詣者やカメラマンの姿を目にするのだが、朱色の鳥居の美しさに加えて、紅葉の時期の休日などにはその数が増えて、狭い境内が混雑していて神社としては迷惑をしているのだろう。
 いいアングルから、それもなるべく人間などが写りこまないようにシャッターチャンス待ちをする者も多いから、参道をふさぐ形になる。
     

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 いわゆる今はやりのインスタ映えのするスポットだけに、今春から商用写真を禁止したというが、派手なコスプレ姿で長時間粘る者がいて、社務所に苦情が絶えなくて、困惑しているのだそうだ。
 入り口から傾斜のある参道を本社まで進む両脇には26基の鳥居が並び、思わずシャッターを切りたくなる気も十分理解できるが、ここはやはり信者の参道であり、最低限のマナーを守らなければ罰が当たるというものだろう。


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 それでも不埒者が続出すれば、神社としては鳥居を撤去するという、対応策を講ずるなどということは勿論できないだろう。美瑛の丘のシンボルの一つであった哲学の木が、観光客の農地立ち入り被害に業を煮やして、所有者がとうとう伐採してしまったという悲しい出来事が頭によみがえった。



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             伐採される少し前の美瑛の丘の「哲学の木」
             自分の運命を知ってか少し寂しそうだ。
 

 
posted by aakirei at 17:49| 北海道 ☔| Comment(0) | 写真 | 更新情報をチェックする

2020年09月17日

菊 帰る

 あれだけ暴れまくった猛暑は、そんなことがありましたか?とでもいうように、朝晩の冷え込みはサムさえ感じるほどになった。
 花畑では、コスモスも終わりに近づき、芙蓉はすでにみんな散りはてた。
依然台風で倒れたむくげは花どころか、再生中の小枝にわずかに葉をつけているだけ。聞くにはまだしばらくは時間が必要で、めっきり寂しくなってしまった。
 ところが、よく見るとシュウメイギクが花を一輪咲かせているではないか。
 帰ってきたのか!!!


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 実はこのシュウメイギクは、旧知のMさんから二株ほどもらってきて、我が家の花畑に鎮座したものである。
所が2年ほど見事な花を咲かせていたものの、数年前から姿を消してしまっていた。家内ともども残念な思うとともに、下部を分けてくれたMさん夫妻に申し訳のないことをしたと、近所の花畑で咲くシュウメイギクを見るたびに、あ~あと嘆息さえ漏らしていた。
春先の若芽のころ、雑草を抜いた際にきっと一緒にシュウメイギクまで抜き取ったにちがいなく、軽はずみな行為を悔いていた。
 もう復活は望むべくもないが、同じような過ちでほかの花も抜き取ってはまずいと、雑草と思われるものまである程度判別つくまで抜かないことにしていた。
 おかげで、今年は素性の知れない草花が3本、身の丈1ⅿほどで茎が2センチほどに成長して、月見草のような花を穂先につけた。美しいとまでは居いかないがそれなりの小粒の花である。
 しかし、これが花畑に林立するとなればいかがなものかと、種を付ける前に早々に刈り取ってしまった。


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そんなことがあった中での、シュウメイギクの再生である。
 これは秋から縁起がいいや!とばかりに家内と欣喜雀躍である。
 よくぞ帰って来てくれたものだ。大事にして来年はもっと株を増やそうと、また楽しみが増えたし、Mさん夫妻にも申し訳が立つ。

 一方、それほど望んでいたわけでもないのに、一昨年鉢植えで買った鬼灯(ほおずき)の苗を、花の後花畑におろしたのかどうか定かでないが、昨年から花をつけ始め、こちらは増やす気もないのにどんどん縄張りを広げ始めた。



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 なぜ鬼火と書くのかわからないけれど、色鮮やかの方に包まれて、これも色鮮やかな身を着けている。
子供のころこのほおずきの種を取り除いて、袋の部分を口入れて、唇で穴の位置を調節しながら音を鳴らして遊んだ記憶があるが、今はそんな気分にはならないけれど、彩が温かいから一株くらいは残しておこうかななどと考えている。


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posted by aakirei at 13:50| 北海道 ☔| Comment(0) | 趣味 | 更新情報をチェックする

2020年08月29日

土用が過ぎてもうなぎのぼり

 いったいどうなっているのか、北海道内でも最高気温が35度を超えた所が出てきている。
いくつかの測候地点では、最高気温が測定不能という。高温に対しては軟弱な気温計が多いようだ。
 最低気温についてもー35度ほどになるところが多いから、最高最低の気温差が70度を超える気温計の製作は難しいのかもしれない。というよりそんな気温を測定するなどということも必要がなかったのだろう。


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 札幌も連日33度を記録して、全室の窓を開け放しても涼しい風が部屋を通り抜けることもない。
 そうかと思えば、夕方になるとがくっと気温が下がり、窓から入る冷気はエアコンの最強並みとなるのだから、体調管理には油断がならない。



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 そんなおかしな気候のせいか、我が家の庭の芙蓉も今年は例年の大輪より小ぶりになっている。
その替わりなのか一本の茎についているつぼみの数は15・6個ずつ。それが枝分かれしてさらに蕾を付けるもの0だから、現在はひとかぶで7・80個の花を咲かせ続けている。


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 当分は次々と花開き、秋へとバトンタッチしていくことになるのだろう。


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posted by aakirei at 09:56| 北海道 ☔| Comment(0) | 写真 | 更新情報をチェックする

2020年08月25日

にわか作りのお百姓さん

 テレビを見ていたら、近郊の町で体験農場ではないが、ジャガイモの収穫を楽しめるという話題を取り上げていた。
平日だし道路も混んでいないだろうし、広い畑では密になることもないだろう。
 それに雀の餌用の古米も買いたいし。
 家に閉じこもりっぱなしで旅行もままならないし、気晴らしに行ってみるかと長靴と収穫した芋を入れる袋を用意して、車を走らせた。
天気良好だが熱中症になるような気温でもない。千歳市の郊外まで約40分。
 松浦農場には、マイカーが4・5台と幼稚園のバスが3台と待っている。
 芋堀のシステムとしては、4・6種類の中から好きな芋を掘るわけだが、我が家は定番の「きたあかり」と、直売所の陳列コーナーではよくお目にかかるものの、今まで一度も口にしたことがない「レッドムーン」を指定する。
 5本爪の備中鍬と収穫した芋を入れるスーパーと同じ買い物かごを貸してくれるので、こちらは軍手と長靴、それに持ち帰る段ボール箱か袋を持参すればよい。


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 1区画1,000円。今回は2種類の芋を掘る予定だから、受付で2,000円を支払って畑に案内される。
まずはレッドムーン。掘れるのは間口1間ほど、株数にすれば4株か精々5株を4畝分が領域。


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 ほこほこした土で何の苦労もなく掘り起こせる。ピンポン玉以下のものから、店先ではLLサイズに分類される大きさまでまちまち。
 あっという間に掘り起こして、少し離れたきたあかりの畑に移動して同じ作業をする。
 昔、子供のころにやっていた作業なので、多少のなつかしさはあるが、大した汗をかく間もなく終了。
 これなら先刻引き上げた幼稚園児でも難なく作業が出来ただろうと思う。


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 スーパーのかご2つにそれぞり山盛り収穫。
鍬を突き刺して傷の付いたものもあるが、帰宅して測ったら2種類で総量25キロ近かった。
100gいくらにつくとかの問題ではなく、久しぶりに青空の元で軽い運動を楽しんだうえに、ジャガイモまで持ち帰りと思えば、満足満足。


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 レッドムーンはその名の通り赤い肌の種類で、昔よく食べた紅丸種に似てはいるが、それほどほくほく感はなく、どちらかといえば細長の形もメークインに似ている。だから別名を紅メークインなどと呼ばれるのだろう。
 メークインは煮崩れもなく、甘みもあって煮物には扱いやすくて重宝するが、レッドムーンの方はそれよりも色は黄色味を帯び、粘質強く甘みもある。


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 とりあえず帰宅後に、少し手間がかかったが、スリーSサイズ?の芋だけを、家内がゆでて、しょうゆで味付けした芋の煮っころがしと、油で素揚げしたものを口にしたが、なかなかのおいしさ。
 おかずとしてばかりではなく、酒のお供にも最適な味だった。






 
posted by aakirei at 13:35| 北海道 ☔| Comment(0) | 雑感 | 更新情報をチェックする

2020年07月25日

巣ごもりしているうちに・・・・

 6週間ぶりの掲載である。
 ほんらいなら華々しく東京オリンピックが開幕している時期である。
コロナコロナの言葉と感染者の数字に振り回されて、じっと隠遁生活をしていたわけではないが、精神的にはややそれに近い日々である。
 ブログのアップは単純に気力が萎えているだけで、実際にはコロナに対する政府への不平不満をツイッターで毒づいていたわけで、それなりに生き続けている昨今である。
 北海道もよく頑張って?東京都に次ぐ上位ランクのワーストである。東京が嫌われているようだが、北海道では札幌市民も肩身が狭い。
姿形の見えないコロナウイルスだから、これこの通りしっかり消毒してきれいにしているので、安心しておいでくださいなどといわれても、ああそうですかというわけにはいかない。

 
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 こちとらさほど金が欲しいと思っているわけではねぇんだと口では言いつつ、夫婦で20万円の特別給付金もしっかりいただいたし、9月から始まるマイナポイント付与の申請も何とか終えた。
 ただし、中国産のものなんか食えるかと思いながら、高めの国産品に手を出すのを危うく思いとどまり、土用の丑の日のウナギは、我慢した次第(せこい!!とても人様に聞かせる話ではない)。
 いやいや、娘にもらって冷凍してあった、こじんまりした「うなぎおこわ」をチンして、心豊かにあじわったわけで、それほど貧しくもない・・・・。


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 そうこうしているうちに、庭や、植木鉢の花々だけは元気に咲き乱れ、季節の移ろいを感じながら、ぼんやり眺めているだけがせめてもの安らぎである。
 クロッカス、チューリップ、つつじ、桜、梨、ボタン、シャクヤク、バラなどと開花が続き、今はラベンダーも終わりに近づき、この後、芙蓉やユリと開花を待っているのだが、一足早くコスモスが全開である。


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 秋桜とも書くコスモスは、その字のとおり秋の季語である。それが暑さに向かうこの時期に満開とは、どうも季節感も狂ってしまう。8月を迎えないうちに、コウロギなどの秋の虫たちの声が流れ始めそうな気もする。


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 考えた末に昨年免許更新をしたばかりだが、先日は13万円をかけて車検も済ませ、高齢者であることに加えて、いつも通りできるだけ万全な補償というわけで、自動車保険も延長更新した。これが8万円を超える額であるから。やはりタクシーを使った方が安心格安。すべてが自粛自粛の日々だからガソリン代は激減なのだがたかが知れている。
 各地の名物を味わいたいなどという気はさらさらないけれど、道内あちこちのきれいな風景を撮影して回りたい気持ちは高まるばかりなのだが、やはり当分はコロナ渦が静まりそうにないから、じっと我慢をして巣ごもりしているうちに。今年も暮れていくのか・・・・・、などと感慨にふけるには思ちょっと早すぎるか?な。





posted by aakirei at 11:03| 北海道 ☔| Comment(0) | 雑感 | 更新情報をチェックする

2020年06月11日

北海道の中の日本百選 ~274~

●千歳アウトレットモール・レラ

   ☆プロが選ぶ観光・食事・土産物産施設100選

 千歳アウトレットモール・レラは、北海道の玄関口である新千歳空港の近くにある商業施設である。


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 227000平方メートルという広い敷地に、4800台収容の駐車場を備えた28,000平方メートルの広い店舗エリアがある。
 2005年のオープン当時は、全道はおろか、国内外からの客で大いににぎわった。商業施設はアーリーアメリカン風の街並みを醸し出す店舗と、各所に広場を設けたオープンスタイルのしゃれた施設であるが、反面雪の多い北海道としては街頭を歩いての店舗めぐりは、不自由なショッピングを強いられる。


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 店名の「レラ」とはアイヌ語で風を意味し、夏はさわやかさを味わえるものの、やはり冬は厳しい寒さと雪の中で買い物も、所在がJR南千歳駅のすぐ裏手で、空港からも無料のシャトルバスが運行されていて、10分ほどで往来できることもあって、タイミングよく外国とりわけ東南アジアからの観光客の道内訪問が激増したこともあり、大変な賑わいを見せていた。


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 しかし、その5年後に札幌市と北広島市の中間に「三井アウトレットパーク」がオープンして、客の流れは大きく変わった。
 三井アウトレットの方は全館屋内に店舗があり、車社会の時代にあって、道央高速道路の北広島ICの出入り口に位置し、一般道路も千歳空港の空港バスの停留場もあるほか、すぐ近くにはコストコ倉庫や、インタビレッジの商業施設群もあるなどの地の利もあって、客足は完全にこちらに向いてしまった。


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 アウトレット・レラには130のテントが入るキャパスティがあり満室状態であったが、現在は90を切る店舗で往時の賑わいはなく少々寂しくなっている。
 とはいうものの、国際便で帰国する外国からの観光客は、ここで手持ちのお金を少々つぎ込んで、土産物などをショッピングする客もそれなりにいる。


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  掲載の画像を見れば、あたかも寂れた感じに見られるだろが、これはコロナウイルスによる営業自粛明けの、まだ人出がままならない時期の時期のものだからである。






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2020年06月04日

北海道の中のにほん百選 ~270~・~271~・~272~・273~


●阿 寒
   ☆新日本観光地100選
   ☆日本紅葉の名所100選
   ☆日本の遺産百選(摩周湖・屈斜路湖・阿寒湖として選定)



●阿寒湖温泉
   ☆日本の名湯百選
   ☆にっぽんの温泉100選



●阿 寒 湖
   ☆新日本旅行地100選


●阿寒湖フロストフラワー
   ☆JTB感動の瞬間(とき)100選
  

 阿寒摩周国立公園は、1934(昭和9)年12月に日本で2番目の国立公園に指定された古い国立公園である。
 その面積は日本では9番目に広い90,481haである。


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               阿寒湖温泉商店街

 公園はその名称通り、大きく阿寒地域と摩周(川湯)地域の2つのエリアに分けることができ、阿寒地域は現在釧路市に併合された旧阿寒町に属していて、悠然とそびえる雄阿寒岳、噴煙を上げる雌阿寒岳やその周辺に広がる国の天然記念物が生息する阿寒湖、五色に変化する水面を持つオンネトー(一部足寄町)などの湖沼の美しい景色の見どころがある。


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               阿寒湖温泉メインストリート


 摩周(川湯)地域では、世界有数の透明度を誇る摩周湖や、周囲の美幌峠や津別峠をはじめ、峠や山から一望できる日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖、噴煙を上げる活火山の硫黄山など、季節ごとに変化する森林の景色が見どころです。
 交通網の発達していなかった頃にもかかわらず、阿寒国立公園は昔から北海道を代表する国立公園だった。


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 その公園内に位置するカルデラ湖の阿寒湖や阿寒湖温泉街は、阿寒国立公園の中心、特別天然記念物のマリモが自生することで知られる阿寒湖の南岸に、約30軒のホテル・旅館をはじめ飲食店や土産物屋などが立ち並ぶ道東随一の温泉地。
 夏は遊覧船やボートが湖面に浮かび、エゾシカやヒグマ、キタキツネ、エゾタヌキ、エゾクロテンなどの多様な野生動物やキクイタダキやヒガラといった小型の野鳥から、クマゲラやアカゲラなどのキツツキ類、クマゲラやアカゲラなどのキツツキ類の野鳥が住む。


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               ペンケート湖とパンケート湖

 エゾマツ・トドマツを主体とした針広混交林とが見事に調和した原生林に囲まれた阿寒湖も、冬には一転して、湖面は全面結氷し、ワカサギ釣り、スケート、スノーモービルなどのウィンタースポーツが盛んで、阿寒湖氷上フェスティバル・冬華火などのイベントも開催される。


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               阿寒湖畔とホテル

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               遊覧ボート

 その厳寒の冬には、凍った湖面に「フロストフラワー」と呼ばれる現象がみられる。
 フロストフラワーとはその名の通り、凍り付いた湖の上で水蒸気が一面の花畑のように結晶する現象で、羽のような氷の結晶がバラのように幾重にも折り重なってできている。


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               阿 寒 湖

 発生条件によっては一枚だけの結晶になることもあり、それは「フロストウイング」または「エンゼルフェザー」呼ばれる。そのひとひらはガラス細工よりも繊細で、純粋無垢な美しさ。まさに自然が生み出したアートである。
別名「霜の花」とも「冬の華」とも呼ばれているが、この奇跡の花が咲くための最低条件は、結氷した湖面に雪が積もっていない碓氷であることや、気温マイナス15度以下の無風の極寒であることなど、極めて微妙な条件である。 
ひとたび太陽にあたったり、風が吹けばはかなく消える命でもある。


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               雄阿寒岳


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               オンネトー湖と雌阿寒岳

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北海道各地には先住民族であるアイヌ民族の集落があるが、阿寒湖畔もその一つです。
阿寒湖温泉街の西側にあるアイヌコタンは、戸数約30戸と北海道では最大級のアイヌの人々の集落でもある。民芸店が建ち並ぶほか、阿寒湖アイヌシアター「イコロ」では、国の重要無形文化財に指定されているアイヌ古式舞踏や人形劇などを上演していて、北の大地で生きたアイヌ民族の、伝承文化をまじかで見ることができる。


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               屈斜路湖


 温泉は摩周湖周辺の川湯温泉とともに、30件ほどある温泉ホテルで、豊かな湯量の温泉に浸るほか、温泉街あちこちにある足湯なども楽しむことができる。


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               神の子池


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               裏摩周湖展望台から



posted by aakirei at 17:36| 北海道 ☔| Comment(0) | 北海道の中の日本百選 | 更新情報をチェックする

2020年06月02日

風極の地

 季節の変わり目ということでもない5~6月に、結構強い風が吹く。
私の小さい頃はこの風を「馬糞風」と呼んでいた。
 馬のうんちの風って・・・・
 車がこれ程普及していなかった、と言うよりほとんど無かった時代で、物の運搬はもっぱら馬車に頼っていた。
夏は馬車。そして冬は馬橇である。遠出の時は馬にまたがって乗用車代わりという次第で、その馬橇をひく馬が、生理的現象が起これば場所も時も選ばずポロンポロンとウンチを垂れる。
札幌市内をゆったり観光する観光馬車をひく馬の「銀太」君だって、大通でぽろぽろやっていたこともある。


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それが雪に埋まっていて、春になると顔を出し、乾燥して強い春風に飛ばされて舞い上がったり、側溝にころがり落ちる現象がよくみられ、この様を馬糞風と呼んでいた。
 馬の糞は牛の糞と違って、ころころとした大き目の果物のキュウイのような形状で、つぶれなければそのまま乾燥してころころと転がりやすい。
 元来草だけを食するわけだから、強いにおいもなく素手で触っても大した違和感もない、などと言えばなんていうびろう(卑陋)なことを・・・・と、顔をしかめる貴婦人もいるかもしれない。
そう言うお方も、「やはり生きの良い美味しいウニは礼文島産にはかないませんことよ」それも、「ムラサキウニではなくバフンウニの方ですのよ、おほほ」などとのたまって、一折ペロリということもある。
 フルーツのキュウイよりはバフンウニの方がとげとげしいが、これだって馬糞からの命名だし、思わず食べたいなどとは思わないまでも、極度に反応することでもないだろう。

 あっ。話がすっかりそれてしまったけれど、ウニの話ではなく、強風にまつわる話だったんだっけ。
気まぐれにぽつりぽつりと掲載している「北海道の中の日本百選は」ここ数年は車の運転を自粛していることもあって、ネタ元の写真が底をついてき始めた。


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 何度も訪問しているところの百選も、自分で撮影した画像がなければ何の意味もない。いや。全体もたいしたいみのあることでもないのだが・・・・
 その一つが襟裳岬に続く国道336号の黄金道路の写真である。何度も走って写真を撮ったはずだが、数日集中して探しても見つからない。
襟裳岬の写真もそう。あるのは霧に包まれた襟裳岬の画像である。どうも納得がいかずに数コマの画像をしげしげと見ていたら、襟裳岬の看板や、地元ではきわめて評判の芳しくないあの森進一の「襟裳の春~は~何もにない春です~」の歌詞の刻まれた石碑と共に、「風極の地」の石碑もデーンと立っていつのだ、今まであまりじっくり見たことがなかった。


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 あらためて見てみると、その石碑の風極の地の文字は、昔NHKの天気予報を担当して、広く国民から「お天気おじさん」と親しまれていた、気象予報士の倉嶋厚さんの揮毫だという。


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 町を訪問した際、えりも町が年間290日も風速10ⅿの日があるということを知って、ここは間違いなく風局の地だと命名されたのだそうだ。
 南極や北極で吹く極風という言葉は聞くが、極風という言葉は知らなかった。なんでも雨極という気象用語もあるらしい。
いやいや、風極という言葉どころか、石碑が目に入っても「極風の地」という、深い意味合いの刻まれた碑であるということも知らなかったのは大いに恥ずかしい。


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posted by aakirei at 06:36| 北海道 ☔| Comment(0) | 風景 | 更新情報をチェックする

2020年05月23日

国からのマスクが届いた

 国からのコロナ感染予防のためのマスクが先ほど届いた。
予想より速い感じもしたが、本当に希望されている人には行き渡ったのだろうか。
マスク配布の段取りが悪いとか、マスクを配布する予算をもっと有効に使うことがあるのではないかなどと、散々文句を言ってきた身には少々面はゆい。が、それを有り難くすんなり受け取るあたりに、人間の品性が現れる。などと他人事のように批判的に見るのはわずかながらの良心の呵責。

 いつまで、マスクを装備しなければいけないのか、全く予想もたたないが、昨日から始まった中国の全人代に参加した3000人余りの代議員が、全員マスクを着用していた姿は壮観である。いや、どういうわけか習さんだけがノーマスク?
 香港では反政府デモを受けて、覆面をして集会に参加する者は、拘束するといういわゆるマスク法が施行されているはずだが、マスクをしても良いのか悪いのか、よその国のことはよくわからない。



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 外出自粛で最近は食料調達に出歩くだけで、マスクの着用には慣れて何らうっとうしいというほどのことではない。
いや、マスクを着用することで、ものぐさな自分には利得が生まれたことに気が付いた。
 もともと髭が濃い方でもないから、熱心に剃らなくても特に目立つこともないのだが、やはりそこは紳士の身だしなみ。きちっと毎朝剃っていた。
 しかし、マスクをかけて外出するのだから、毎日髭を剃らなくてもよいのではないか。日常の作業がひと手間省けるのだから、これが極めて良好。
 外食するわけでもないからスーパーでも外すこともないし、訪問者も来ないのだから顔をしかめられることもない。
これなら三蜜を呼びかけられたもっと早くに、気づいておけばよかったと少し悔やむ。
 災い転じて福となすっていうところか。

 だが、外出自粛には慣れてきたものの、何ともうっとうしいのが髪の毛が耳を覆うほどに伸びてきたことだ。 
 歯科治療と散髪ほど他人と顔を間近に接触するところはない。まさかマスクをして顔を剃ってもらうわけにもいかないから、おいそれとは行けないし。
 それに大型商業施設内にある専門店は、食品と薬を扱う店と違い開いていないはずだから、床屋は営業しているのかどうかもわからない。

 そうだ、不精ついでにコロナ騒動の終了後も含めて、髪は伸ばし放題にしようか。男性の平均寿命というだと言う年代にも入った。
どう悪あがきをしても、この先髪を切らなくても背丈を超えることもないだろう。
 ある程度伸びたら、ハイカラなバンダナでも捲くとか、さらに伸びたら、山男かナチュラリストのように後頭部でぐるぐる巻いて、何とかしのげるのではないか。
 いやいや、30㎝も伸びたらむさくるしいのはともかく、白髪頭をシャンプーするのはこれまた厄介な作業ではないか。
 さてさて、どちらが楽なのかよーく考えてみるか、と思うのもこれまた面倒くさい話である。
 暇な老人が長期間家の中に閉じ込めてられていると、ろくなことを考えないなと少しは反省し、今なお医療機関で頑張っておられる方々に、これ以上迷惑をかけないように、もらったマスクも使わずに、じっと家に閉じこもらなければと考えて、今日も一日味気なく終わってしまう。
  
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2020年05月17日

ウソ800万円 ってか!!

 4月30日時点で妊婦向けに配布していた、布マスク47万枚の内4万7千枚が返品されたが、これを点検するのに販売者側がに550人を投入して目下検査中であるり、その経費が8億円かかると厚労省が発表したと、15日の北海道新聞夕刊に記事が載っていた。
 ????1枚当たりの点検料が17,000円なんてPCR検査の倍以上もするのか。
 汚れていたり不良だったから返品されたものを、点検してどうするつもりなのか。
 それまでお金をかけて点検する布マスクって、一体いくらするのか。まさか防毒マスクを配布するというのではないだろうし、医療用のマスクを数倍も超えるマスクってあるのか。
 例えば1枚2,000円のマスクを新たに購入して配布しても、9,400万円。つまり8分の一の費用で収まるのではないか。こんな小学生にでもわかるような道理が、厚生省の人間も、答弁を受けた国会議員も、発表を受けて記事にした各報道機関の人間も、誰も気づかないのか。
 と、普段オンコーな私もカチンときた。
それで、ブログとは別のツイッターで、はずかしくも怒りをぶちまけたのだが、昨日の同じく道新の夕刊に
   妊婦向け検品は800万円
          布マスクで厚労省「8億円」説明修正
 だと、記事が載っていた。
 ったく。この国はどうなっているんだ。医療現場の過労で倒れそうなくらい、心身ともに疲れ切っているだろう方々ならともかく。
 こんなことでがたついているうちに、妊婦のおなかの赤ちゃんも、こんなたまげた世の中に、すでに恐る恐る生まれてきてしまっているのではないか。
 となれば、妊婦が出産して、妊婦で無くなった、妊婦だった人にも妊婦用マスクが届くのかな?いや、もう妊婦ではなく普通の主婦に戻ったから当たらないのかな?
 札幌市でも北区の方から、順次1戸二枚のマスクの配布が開始されたそうだ。

 そんな最中、退屈まぎれに(普段でも思いっきり退屈なんだけれど・・・・・)思い直して、Amazonのprime videoで、11年前に制作の妻夫木聡ら主演の「感染列島」という映画を鑑賞した。
 息をつかせぬ展開の、まるで昨今の日本というか世界のコロナウイルス感染対策に大混乱している姿を、的確に想定していたかのような壮絶な画面に、ただただ見入ってしまった。
 ハッピーエンドで終わらないことが、一層リアル感というか無力感をあおられるが、政府の混乱する姿は見るまでもないが、病院内の医療従事者と患者、そしてその家族の壮絶な戦いは、もはや感動などという言葉をはるかに超える。
 非常事態宣言解除などということで、町に浮かれ出している一部国民は、自分を含めしっかりと現実を受け止め、自粛を延長してもらいたいものである。と、つくづくそう感じた土曜の昼下がりであった。






















 
 
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2020年05月15日

北海道の中の日本百選 ~269~

●小樽市内(日本銀行旧小樽支店金融資料館と北のウォ-ル街、旧日本郵船小樽支店、小樽鰊御殿など)

   ☆ヘリティージング100選

 経済的には、ニシン漁で栄えたことなどから、札幌市をはるかにしのぐ繁栄をしていた明治から昭和初期にかけての小樽には、中央の各銀行の支店が立ち並び、その建造物が現在は他の目的に転用されながらも、観光資源として今も立ち並んでいる。


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               現在の小樽駅前通り


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               日本銀行旧小樽支店(金融資料資料館


 100選では広く小樽市内となっていて、代表的な建物として日本銀行旧小樽支店(現在の)金融資料館。旧日本郵船㈱小樽支店。小樽市鰊御殿などを挙げている。


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               旧日本郵船小樽支店

 
 そして、それらと小樽市内のウォール街と銘打っているが、もちろんニューヨークマンハッタンのウォールストリートには程遠く、昔の東京都の兜町とも違い、証券取式場があったわけでもなく、多くの豪勢な建物があったり、海産物取引の問屋や、その倉庫群が軒を連ねているだけであるが、幸いその活気のあった時代の100年ほど前の建造物が、大事に保存されていて、それが、現代の建物などとしっくりとまじりあって、一世紀以上前の小樽と現代を同時に味わうことができる、その特異性も重視されての選定かと思われる。



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               小樽市鰊御殿


 百選の対象には銀行や郵船会社とともに、当時栄えていた日本海に建てられた、鰊漁網元の居宅兼漁業施設(番屋)の俗称である鰊御殿も含まれているので、金融機関に限らず、金融を支えた産業全般の賑わいを、総合的にウオール街に見立てて、ヘリティージングとて百選に選んだものかもしれない。


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               メイン通りにも新旧の建物がしっくりなじんで並ぶ


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               沖に停泊した船から多量の荷揚げ作業を
               効率化するためにできた小樽運河と倉庫群が並ぶ



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               旧三菱銀行小樽支店

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               旧第一銀行小樽支店

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               旧第四十七銀行小樽支店


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               旧小樽商工会議所

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               旧第百十三銀行小樽支店

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               旧北海道拓殖銀行


     
 小樽の町については、すでにこのブログでも別の百選の項目で、何度も取り上げていて重複するので、ここではあまり詳しくは延べない。





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2020年05月13日

北海道の中の日本百選 ~268~

●野外博物館 北海道開拓の村

   ☆ヘリテージング100選

 札幌市・江別市、北広島市にまたがる2,053ヘクタールの、広大な野幌森林公園内の厚別区厚別町小野幌に、北海道開拓の村がある。


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 森林公園に立つ開同百年を記念に建てられ、残念ながら近年老朽化が激しくなったことから、数年後に解体されることになっている、北海道民のシンボルである開拓記念等塔の近くにこの開拓の村があり、北海道開拓がはじまったころの、明治時代の貴重な建物52棟が、北海道内各地から移設・復元されている。


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 54.2ヘクタールの敷地は森林公園の広さに比べれば、2.5%ほどしかないちっぽけな村と感じられるだろう。
しかし、旧開拓使本庁舎や新聞社、蕎麦屋から病院、農家、駐在所、神社仏閣等々、人が住んで生活活動を始めても不思議ではないような、まぎれもなく一つの村を形成しているのだ。
 中央のメインストリートには、馬が挽く鉄道馬車も520メートルの線路を運行(冬は馬橇)し、見学者が村内の道を行きかう姿は、村そのものの活気も呈する。
 日本百選に選定されているのは、野外博物館北海道開拓の村としてだが、その中で特に旧浦河支庁庁舎、旧開拓使工業局庁舎、旧北海中学校などとしている。

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               旧浦河支庁庁舎  


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               旧開拓使工業局庁舎 


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               旧北海中学校校舎                 


 
 この開拓の村が開設したのは1983(昭和58)年4月で、北海道歴史文化財団が管理運営にあたっているが、この村に建物が並んでいるということだけではなく、こうした建物群や展示されている生活道具、産業道具を通じ、実際に昔はどのような生活が営まれていたのか、開拓時代の年中行事の再現や、当時の遊び、文化や伝統技術の伝承活動が、年間多く行われていることに村としての意義がある。
 そうした行事の運営や演示、村内解説活動などの多くは、ほとんどがボランティアによって行われていることも、実際の村の生活としての息遣いを感じさせることになっている。



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               旧札幌停車場


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               旧開拓使本庁舎


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               大石三省堂支店



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               手宮駅長官舎


             
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               納内屯田兵屋



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                旧札幌警察署南一条巡査派出所



開拓の村は、少し小高い所にある旧札幌停車場の改札口が、そのまま村の入り口になっていて、時計回りに市街地群、漁村群、農村群、山村群を一巡すると、さーっと回って2時間、少し詳細に見学すると4時間ほどかかるが、「開拓の村食堂」で昔懐かしいいも団子焼き、みそおでん、豚汁や黄な粉ねじり菓子などで疲れをいやすのもよい。


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               メインストリート


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               旧来正旅館


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               旧青山家漁家住宅


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来正旅館 (81).jpg来正旅館 (81).jpg来正旅館 (81).jpg来正旅館 (81).jpg来正旅館 (81).jpg



posted by aakirei at 11:50| 北海道 ☔| Comment(0) | 北海道の中の日本百選 | 更新情報をチェックする

2020年05月11日

マイナンバーカード

 マイナンバーカードは、なくしたらプライバシーが裸になるなどと反発する人も多い。
しかし、そんな人でもスマートフォンに銀行口座まで蓄積して持ち歩き、やはり紛失したら個人情報は漏れてしまうし、アマゾンやメルカリなどにもたっぷり個人情報を開示して取引している。
 イオンの会員になっても、CO-OPの会員になっても連携先の企業に情報胃が流れていて、見知らぬ保険会社から勧誘のパンフレットがたっぷり送られてきて辟易しているはずである。
 蔦屋の会員になってもBOOK OFFの会員になってもしかり。登録時に顔写真付きの身分証明書のコピーまで取らせているわけだから、今更個人情報がどうのこうのと警戒してのもしかたがない。
 現在、外出自粛に関して、○○駅前は76%減などと数値が示されるが、これはドコモやauのスマートフォンから得た人の移動のデーター。街角の監視カメラはけしからんなんて言っても、携帯で動向が抑えられているんだから、どうしようもない。
 マイナンバーに比べてスマートフォンの方が、個人情報は顔写真もないし守られるなどといいながら、自分どころか家族の変顔写真までインスタグラムにアップして、世界に公開しているのも、頭隠して尻隠さずの感がなくもない。
 まあ、個人情報はむやみに人に見せるのも、紛失するのもいけないもので、しっかり守られているのが一番だ。
しかし、韓国だったか中国だったか、道路の交通量制限に曜日によってマイナンバーの末尾番号の車だけが通行できるなどと、チェックに使用していると聞いたことがある。
 よい方に活用すれば結構なことだ。本心は隠し口座がわかってしまったり、所得がすべてチェックされて、白日の元もとにさらされるからいやだという人も少なくないらしいが。




posted by aakirei at 13:21| 北海道 ☔| Comment(0) | 雑感 | 更新情報をチェックする

お国からの特別定額給付金

 いつ収まるかもしれない新型コロナウイルス感染の猛威。その感染症緊急経済対策の一環として、国民全員に一人当たり10万円の「特別定額給付金」がいただけるという、ありがたい制度が先月定められて、私たち夫婦もその恩恵に浴することになった。
 この給付金制度は、国の説明を平たく言えば
 「医療現場をはじめとして全国各地のあらゆる現場で、その対応に取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならないため、非常事態宣言のもとに外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要があり、それに協力してくれたご褒美としてちょうだいする」ということのようだ。
 物見遊山の外出は控えたが、底をついた食材の買い出しや、病院と三か所の定期診察と薬の様よを受けるために、幾度かか移出しなければならなかったわが身には、ちょとおもばゆいお金である。
 ましてやだめだというのに強引にパチンコに出かけたり、酒場にのみに出かけた人間には、気恥ずかしさもあるだろう。いや、パチンコで吸った穴埋めにちょうど良かったと、ほくほく顔になるのも想像がつく。

 さてこの給付金は、各市町村の準備次第で給付の申請が始まるが、申請書をもらって、郵送で給付を申請するか、インターネットを通じて申請するかの二通りがあるらしい。
 そして、このネットでの申請には本人確認などのために、あのマイナンバーカードが使えて便利というか必須のようだ。
 マイナンバーの普及率は、50%とというところもあるらしいが、全国で10%程度(札幌市は15%)しかないという不人気な制度だが、慌てて発行を申請する人が市町村の窓口に押しかけて、これが三蜜のひととの接触をあおる結果になるという皮肉な現象になっているという。

 さて我が家では遅ればせながら半年前にマイナンバーの交付を受けた。きょう申請してすぐというわけではなく、発効までに3か月近くかかる多少面倒なものだった。だから今回慌てて申請した人も、7月頃まで待たなければならないのではと思う。
 我が家の申請は運転免許証のように写真付きの証明書でなければ、公的な照明にはならないということが多く、そろそろ運転免許を返納(車を手放しても免許証の所持は自由だから返納する気はない)となれば、パスボートも失効している現在、やはりこの先不自由になると考えたからである。
 給付金の請求が、このマイナンバーカードの初使用ということではないが、ありがたくマイナンバーカードも給付金も使わせてもらおう。
 

 


posted by aakirei at 13:15| 北海道 ☔| Comment(0) | 雑感 | 更新情報をチェックする

2020年04月13日

コロナウイルスとマスク

 コロナウイルスの猛威が収まらない。
いったん発生率が弱まった北海道内の感染者は、学校も再開したり、ちょっと気を緩めたせいか、また徐々にあちこちで感染者が増えてきた。

 国では、コロナウイルス感染の予防策として有効視使されている、マスクが不足しているとあって、家族数に関係なく1世帯当り2枚のマスクを支給するということが知らされた。
 どこの薬局に行ってもマスクは品切れ状態で、誠にありがたい話であるが、テレビに登場して解説しているその道の専門家の話も、マスクは大変有効な予防策であるとか、ウイルスはマスクなど素通りするから効果がないとか、まちまちである。
 効果がなければなぜ病院の医師たちはマスクをして治療にあたっているのか? いやあれは医療用のマスクだから大丈夫だという話もある。
ではあぜ医療用と同等の基準のマスクが市中に出回らないのか?
今度配布するマスクは医療用どころか、目の粗い布製だというし、各家庭への配布は郵送だと聞く。そしてその経費の総額は400億円を上回るようだ。、、、、さてどうしたものか。
 
 とはいえ、1人世帯でも、5人世帯でも2枚というのは平等のようだが、国民一人ひとりの命を大事にするということからすれば、これは不平等なのではないか。
 我が家は二人世帯。総理のところはワンちゃんは別にしても何人世帯だったっけ?
 幸い我が家には、コロナのコの字も出ないうちに、家内が30枚入りのマスクを昨年末に購入してあった。めったにないことである。先見の明ではなく。ただ偶然での話なのだけれど、そんなことだから、結構ゆとりがある。
 かといって、我が家の分は必要な家庭に回してほしいと辞退したいのだが、内閣府宛に御断りの電話をかけるのも仰々しいし…

 住居を持たない路上生活者は当たらないだろう。車上生活者にも配布されないだろう。一番風邪をひきやすい状態の生活なのに。

 国民はみなお金がなくて買えないのだろうか。お金があってもマスクがないから買えないのではないのか。
 ならば、経費の4分の1の100億円でもよいから、国が直接工場をもってマスク量産に努めたらよいのではないか。
民間企業に設備投資して量産せよといっても、コロナが治まったら過剰投資で企業がつぶれる。国営ならさっさと工場を畳んでも問題ない。

 あの東北地震の災害の時は、元野党の政権の対応のまずさから、現政権が不安に感じていた国民の圧倒的信任を得て、政権を奪還したのではなかったか。
 今回のコロナウイルス騒ぎも、国民が十分に不安と不便を感じているのだけれど・・・・

 と、やはりちょっときな臭い政治の話になってしまうのは、コロナウイルスの正か。とても不本意なのでけれど。


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 そんな世の中の騒ぎに関係がなく、我が家の庭ではいつもの春のとおり、クロッカスが昨日花を開かせた。
 見習いたいものだけれど、人間界はあたふたとして、こうはいかないなー
 しかし、花をめでる気持ちだけはまだ残っている。気はする。





posted by aakirei at 14:51| 北海道 ☔| Comment(1) | 雑感 | 更新情報をチェックする

2020年04月10日

北海道の中の日本百選 ~267~

●かもめ島・馬坂

   ☆日本の夕日100選

 江差町にある「カモメ島」は周囲2.6㎞の島であるが、細長い島の形が、あたかもカモメが羽を広げた姿に見えることからついた名前である。
 島とは言うものの、昔の地図では確かに一つの島だが、本町と両側を護岸された道路で結ばれていて、島ではなく岬の高台といった形になっている。
 古地図によれば、明治維新の激動期に活躍した榎本武揚らが乗った開陽丸を復元して、岸壁に係留している江差港マリーナから、少し進んだところの津花岬から造成された道でつながっている。



             s-DSCN4844.jpg                          



 潮の加減で浅瀬の海から砂が押し出されて、地続きになったものか、あえて防波堤で護岸にして連絡路となったものかわからない。
 島の標高は20ⅿほどで、高台の上はほぼ平坦で迷路のように散策路が連なっている。
そこはキャンプ地として絶好の芝で覆われ、360度ロケーションは抜群である。
とはいえ、道立公自然公園内の為か下記の使用は禁止である。


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 高台には今は使用されていないらしい民宿路土産屋を兼ねた建物や、コンクリート造の小ステージのような東屋が立っている。があるほか、400年余り前の元和元(1615)年に建てられた朱塗りの厳島神社がある。
元和元年(1615年)回船問屋仲間が海上安全を願い、弁財天社として建立。北前船関係者、商家の信仰をあつめ、明治元年(1868年)に厳島神社と改称された。
この島が江差文化の発祥の地とも呼ばれているだけに、北前船の繋留跡をはじめ船乗りの飲料水に供するために掘られた井戸など、文化財の宝庫でもある。


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 北西部の海岸には、平らに削ったような千畳敷ともいわれる岩盤の広場があり、ニシン交易で巨額の富を得た商人たちが、宴のために仮小屋を建てていたという、江差商人の宴席跡などがある。
さて、肝心の日本の日本百選であるが、高台のキャンプ地などをはじめ、鴎島灯台から日本海の水平線に沈む美しい夕日を見ることができる贅沢さである。
とはいえ、鴨島の高台に昇って撮影したメインの夕日の写真がない。


             s-2010・6・11留萌黄金岬06.jpg



 実は、島の高台に行くには、車道はなく、急で長い階段を上らなければならない。
島の入り口から右手の崖下の細い木道を迂回するなど、いずれにしても階段で登らなければならない道はいくつかあるものも、高齢の身にはとても上る気力がわかないうえに、江差町には5・6回訪れているものの、日中ばかり。
ここから奥尻島に渡るときに、隣接の厚沢部町でテントを張って泊まったものの、島の高台からの夜景はたかだか20mの標高差しかないのだからと、少々ずるをして撮影したものしかない。

かもめ島と並んで同じ江差町の「馬坂」も夕日100選に選ばれている。
馬坂は、現在の国道229号と並行して走る旧国道は、街中を部分を平成16年11月に街路事業が完成し、「歴まち地区いにしえ街道」として、明治時代を想像させるデザインの個人住宅や商店、金融機関などがその建物をデザインして、景観に配慮した街並みづくりが完了した。

             
             s-松前町 (3).jpg


 そのいにしえ街道の中ほどから、海岸線の反対側の高台に延びる坂道が馬坂である。
その高台部分から見える夕日がかもめ島と共に百選に選ばれている。


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 こちらの方は、一部建物や、草木で視界が遮られ気味である。
どんな形にしても、江差町から見える夕景はやはり美しい。











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2020年04月06日

北海道の中の日本百選 ~266~

●追分ソーランライン

   ☆日本百名道

函館市から小樽市までの国道228号、229号、国道5号の一部を、通称追分ソーランラインと呼ぶ。
 このルートは日本海側の海岸線に沿って延びていて、江戸時代から昭和30年代まで、鰊漁の千石場所で栄えた漁村地帯であった。
 函館市から小樽市までは228号が173.4(現道151.4)㎞、229号が307(同286.3)㎞、5号が一部の22キロメートルで総延長は502.4(現道459.7)㎞である。


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                乙部町元和台からの国道229号


 このルートの内、日本百名道に選定になっているのは、途中の江差町から積丹半島の南側の付け根にある岩内町までである。
したがって、実質的には江差町から始まる229号の途中までが、この百選の選定道路ということになる。
通称の追分というのは、江差町が文字通り江差追分の発祥の地であることによるが、一方のソーラン節の発祥の地は、半島の東側の付け根にある積丹町や余市町といわれている。したがって指定個所が岩内町までとなれば、ソーランの部分の町が含まれないということになる。
 あまりシビアな分け方は大きな問題ではなく、この海岸線が鰊漁で栄えたところということでは、何ら問題はない。


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                  国道とから山側に一本入ると明治の面影を再現した江差町のいにしえ街道がある


 この国道228号、229号はこの日本百名道とは別に、函館から松前町間の福山街道(松前街道)が歴史の道100選に選ばれているほか、岩内町以北の積丹半島両サイドを走る道が「積丹半島カムイライン・セタカムイライン」として重複して日本百名道に選ばれていて、このブログでもすでに151回目と198回目に掲載している。
 また江差付近はにしん街道とも呼ばれている。


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                 旧道から海岸線を伸びる国道229号が見える


             乙部海岸 (2).jpg



 ライダーやドライバーに人気の、絶景を楽しみながら走る風光明媚な海岸線の道であるばかりではなく、ニシン漁に関する歴史的建物や海岸線に歴然として残る袋澗群(巨大な鰊生簀)の文化遺産的遺構が点在していたり、4つの道立自然公園を擁するほか、日本の渚、日本の白砂青松、日本の道、日本の名城、日本の夕日、ふるさとの駅、日本の秘境、にほん百絶景など、20か所余りが日本百選に選定されている中を通る道路なのである。
 

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                 横山家など古い文化遺産の建物がラインの途中に点在している



 乙部町の滝瀬海岸シラフラ(白い傾斜地)は白亜の高さ15mほどの崖が500m余りにわたって連なり、日本であることを忘れさせる。
さらに黒っぽい砂岩層と白っぽい凝灰岩層が、まるで何十層になったミルフィーユの様な、高さ30mほどの崖が連なっている館の岬も、異次元の風景を見せてくれる。


             s-DSCN3370.jpg
                 瀬棚町の海岸線に三本杉岩が見える


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                 乙部町の館の岬の下のトンネルを229号が走る



 そうした風景を楽しみながら走る道は、多少の起伏はあるものの、北海道特有の直線道路はほとんどなく、運転に飽きることはないが、これから進む岬や入り江が遠く見渡せて、なかなか前進していることが感じられないこともある。
日本海に接して延びる道路は、むかし北前船が航海した回路と並行している道でもある。


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                 あちこちの海岸線に遺構の袋澗が点在する

             
 この区間の道路の延長距離が、開通時より43キロメートルほど短い現道となっているのは、海岸線の道路が荒々しい波に侵食されたり、がけ崩れによって、トンネルを開通させて内陸側に切り替えた個所が多くあるということでもあり、厳しい環境で維持管理されていることにもなる。



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2020年04月03日

北海道の中の日本百選 ~265~

●神居大橋

   ☆日本の橋100選

 旭川市と深川市の中間にある旭川市神居町に架かっている橋で、全長78.88m幅員2.31mの吊り橋である。


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 国道12号と旧国鉄函館本線の中間を流れる石狩川は、全体としてはゆったりとした流れで、遠く石狩市で日本海にそそぐ。しかし、このエリアでは巨岩・奇岩の狭間を曲がりくねって流れていて、よく暴れる川であった。


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 これをもとにアイヌ神話にも登場するのだが、これらに関してはこの神居古潭周辺が、「神居古潭渓谷の変成岩(日本の地質百選)」「神居古潭(パワースポット100選)」として日本百選に選ばれていて、すでにこのブログでも第62回と第68回目に取り上げているので、ここでは重複するので詳しくは書かない。


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 いずれにしても、現在はトンネルの掘削により、JRの線路は廃線になっているが、これと共に「神居古潭駅」も廃止され、現在復元された建物があるが、昔この駅ができたために、対岸の国道12号側の集落と行き来するために、明治31(1898)年に簡易にワイヤーを張った吊り橋が架けられた。
二代目の神龍橋が大正14(1925)年に架け替えられ、さらに昭和13(1938)年にいまの神居大橋として改築されたあとも、4、5回の改修工事をしながら、現在はおもに観光用として利用されている。


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                旧神居古潭駅


 橋脚二本が立ちそれに張られたワイヤーに支えられた吊り橋は、見た目には鉄橋にも見えるが、白くペイントされた橋桁や欄干などはカラマツ製であ。
途中でくの字に曲がっていたりして、「一度に100人以上で渡らないで下さい」との断り書きもたっている。





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2020年03月26日

残念だが納得!


 東京オリンピックが来年に延期になった。
これだけ世界規模のコロナウイルスの感染者が出ると、日本は三月末でコロナウイルス患者はゼロになりましたと宣言しても、まだこれから新たな感染者が出そうな国が相当数あるわけで、今年の開催を中止にしたのは賢明な処置だろう。

 そもそも、私自身は東京オリンピックがすんなり開催されることについては、数年前からかなり懐疑的だった。
 コロナウイルスが流行するだろうなどとは、そんな知識もないし、その発生を予測して懐疑的になったのではない。

 56年前に東京オリンピックが開催されたときは、大きな期待感があったし、長男が誕生したこともあって、心から喜んだ、
 20年で敗戦から奇跡的な復興を遂げた平和日本で、世界の若人が集結して平和のシンボルとしてオリンピックが開催されることは、大きな誇りでもあった。
 
 1924(大正13)年に建設された初代の国立競技場(明治神宮外苑競技場)はのちに改修や増設を経て、東京オリンピックのメイン会場となったのだが、今は取り壊されて、旧国立競技場とも呼ばれるようになったのは、2020東京オリンピックの会場として、昨年完成した半屋根の付いた新たな国立競技場が誕生したためだ。
 
 さてその旧国立競技場では1948(昭和18)年10月21日。冷たい秋雨が強く降り続く中を、学徒動員された学生の壮行会が行われた。
 太平洋戦争の戦況が悪化し、兵力不足のために全国の20歳以上の学生が、卒業を繰り上げペンを重い銃に持ち替え、東京会場の旧国立競技場に集められた7万人が行進し、戦場に送られて戦火に散ったものも相当数に上るという。
 この年、全国での壮行会は東京のほか、国内外11か所ほどで行われ、翌年なども加えると出陣した学生は文系が大部分を占めているが、その数は13万にともいわれているようだ。

 その学生の涙が染みた国立競技場が、復興した日本の姿を世界に示すにふさわしい、平和の祭典オリンピックの会場となったことは、学徒動員で学業を断絶され命を落とした多くの学生たちも、きっと喜んでくれたに違いなかった。

 そして「2020東京五輪」はどうだろう。
戦後国民のたゆまぬ努力で見事に復興したものの、平和ボケ症状も見せ始めたばかりか、東京でのオリンピック開催が決まったころから、自衛隊の海外派兵、戦争放棄のシンボルである憲法9条の削除に主眼を置いたとしか思えない、憲法改正論が声高に叫ばれ始めた。
 前回の東京オリンピックは、平和国家の日本を世界の国々に見せる場として、学徒動員で戦場に送られた学生たちも、納得して喜んでくれたものだったと思いたい。
 しかし、今の日本の姿を素直に喜んでくれているだろうか。
 むしろ、戦争放棄も危うくなるような世情の中の、オリンピック会場としての開催には、強い憤りも持って眺めているのではないか。
 そんなことで、今回のオリンピックがすんなりと開催されないのではないかと、すこし斜眼視した感じで傍観していたのだ。そして、このことは知人たちにも口走ってきた。

 言わないことではない。
 まず、当初予算からどんどん膨らむ経費。
 シンボルマークのデザイン盗用で制作のやり直し。
 さらに、競技場自体の設計をほぼ終盤で変更し、業者を降板させるという失態続き。
  そして、日本が発生原因を作ったわけではないが、今回のコロナウイルス騒動での来年度への延期等々、やっぱりと思わずにはいられない。

 さて、コロナウイルス騒ぎはいつ収束するのか。そして、平和の祭典がオリンピック憲章に則って、素晴らしい成果を収めることができるのか。
 私のブログでは、政治的な話には触れないようにしているのだが、やはり一言余計なことを書かずにはいられない。
 もちろん、そんな災難を乗り切って、よくぞ素晴らしいオリンピックを日本で開催してくれたと、戦火に散った学生たちの霊にも響くような、東京オリンピックが開催されることを、心から望んでいる。




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2020年03月24日

北海道の中の日本百選 ~264~

●道道259号

   ☆日本百名道


 道東の野付湾と根室海峡に挟まれた、エビの髭というか、エビそのもののような形をした、日本最大の砂嘴が野付半島である。


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                半島の細さを紹介したいが、ドローンのない半世紀前、
                セスナ機から撮影したモノクロ写真で申し訳ない




 この半島を走る延長18㎞の道が、道道950号野付風連公園線で、国道244号線から標津町茶志骨で分岐して、半島の突端龍神崎付近まで伸びているのだが、起点はこの半島突端側である。
 エビの背のように湾曲した半島は、野付湾側と根室海峡側の幅は100mにも満たない部分も続く細い半島だが、荒波や流氷に責められながらも、なかなか半島が断裂するような気配はない。



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 半島の根元は標津町にあり、大部分は隣り合う別海町に所属していて、海岸線がつづく根室市の風連湖と一体になった、野付風連道立自然公園内にあることでもわかるように、海抜の低い半島の中をまっすぐ延びるこの道を往来する際は、寂寥感をたっぷり味わことになるが、初夏から秋にかけて、多彩な野の花々が咲き誇り、四季を通じて日の出やに夕日の姿が絶景で、全国的にファンも多いところである。
 この道道を車ではいる観光客だけではなく、半島の対岸にある内陸の別海町尾岱沼漁港から、遊覧船で渡ってくる客も多い。


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 とはいえ、この細長く湾曲した半島が抱える野付湾は、ホッカイシマエビの一大生産地であり、半島の外海は豊かなホタテや鮭の宝庫でもある。
 このため鮭の捕獲作業のための漁網の収納や、漁師の待機場所でもある番屋が、ところどころに点在している。


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 さらに、半島の途中には景勝地であるトドワラや、アオサギのコロニーでもあるナラワラが広がり、観光客が国内外から足を運ぶエリアで、漁業者の生活道路と、観光客のドライブコースとして人気の道でもある。


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              半島の付け根付近から楢の林が連なる景勝地「ナラワラ」
               アオサギのむれが飛び交う



 野付半島については、このサイトの中の52番目に、日本の秘境百選の野付(岬)半島。54番目に日本の渚百選にトド原。55番目に竜神岬灯台が日本の灯台百選に選定されていて、そこでも紹介しているので、ここではあまり詳しく触れない。



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                道路の東側には16㎞の洋上に北方領土の国後島が浮かぶ

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                北方向のはるか向こうには知床連山が見える



野付崎灯台の少し手前で舗装は途切れてダートな道になるが、ここから先は漁業者専用道路となり、一般人の車は立ち入ることができない。










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2020年03月15日

北海道の中の日本百選 ~263~

さっぽろホワイトイルミネーション

   ☆イルミネーション100選

 札幌市の「さっぽろホワイトイルミネーション」は、今年の冬で40回目を迎える。
2017年に、「日本三大イルミネーション」に認定されるまでになった札幌市のイルミネーションは、日本で最初のイルミネーションとして、1981(昭和56)年に始まった当時は、会場の大通2丁目にともったわずか1,048個の電球であった。


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 それが今では大通1丁目から6丁目までの大通会場をはじめ、札幌駅南口広場会場、北3条広場会場、駅前通会場、南1条通会場の10会場に拡大された。
 イルミネーションも、LEDライトの普及により、消費電力の負担軽減や多様な発色や、演出が可能になったこともの大きな契機となり、現在の使用LEDライトは81万個を超え、暗く沈みがちだった冬の夜の札幌を大きく変化させた。


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 10月初めの「さっぽろオータムフェスト」閉会とともに、ぱたりと賑わいが失せていた札幌に、活気を取り戻す一環として、ニューヨークの夜景を参考にスタートした「さっぽろホワイトイルミネーション」は、やはり、札幌市の一大イベント「さっぽろ雪まつり」につなぐ大きな役割を果たしてきた。


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市民ばかりではなく国内外の観光客にも、真っ白な雪の中のメルヘンの世界にいざなうこのイルミネーションの明かりは、冬の札幌市に欠かせない灯となった。


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 ホワイトイルミネーションは、クリスマス時期は2丁目会場で「ミュンヘンクリスマス市㏌さっぽろ」が店を連ねていることもあり、24時まで点灯されるが、ほかの期間は16時30分から22時まで。


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 開催期間は2019~2020年の39回目は、1月からさっぽろ雪まつりの準備が始まる大通会場は11月22日から12月25日まで。駅前通り会場は2月11日までで、南1条通などほかの会場は3月15日までの点灯になるが、その年によって日程は変わる。


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こうしたホワイトイルミネーションも大きな役割を果たし、個人の家庭でもクリスマスを中心に、自宅の庭をイルミネーションで彩ったり、キャンドルを氷のシェードに飾る家庭も増えてきた感じがする。


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2020年03月05日

北海道の中の日本百選 (262)

道道106号サロベツ原野

  ☆日本百名道

 北海道を旅行するライダーやチャリダー、そしてもちろん乗用車のドライバーには文字通り避けて通れない人気の道である。
 道道106号は留萌振興局管内天塩町から、宗谷振興局管内稚内市までの海岸線を走る延長68㎞の道である。
 稚内天塩線というが、百選に選ばれているのは「道道106号サロベツ原野」としてである。
 しかし、ドライバーたちに親しみ思って呼ばれているのは、「オロロンライン」である。
 オロロンラインは、もちろん天塩町の南側の道道106号に接続する国道232号線を含む愛称である。
 ライダーたちに愛されているのは、この68㎞の道路のうち約25㎞あまりが直線道路だからである。それに加えてこの直線区間ばかりではなく、信号機はサロベツ原生花園へ道路が分岐する稚咲内交差点に設置されている1カ所だけである。この稚咲内交差点付近から北へ進むと、沿道にガードレールや除雪位置を示す矢印標識もなく、人工物はほぼ皆無であるため爽快な走りができるからである。


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 爽快な走りをさらに演出するのは、道路の西側は日本海の海岸線と並走し、東側には広大なサロベツ原野があるというロケーションの良さである。
 200㎢に及ぶ広大なサロベツ原野は、サロベツ原生花園とも呼ばれるように、100種類に及ぶ植物の中アで、30種類近い現生の花々が5月から9月にかけて咲き乱れる。



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 一方日本海の水平線上には、端正な姿の利尻岳を擁する利尻富士町や、礼文島の島影を視界に入れて走行できる楽しみがある。
 直線道路と言ったものは、北海道内には数多くあるが、やはりここは独特の雰囲気を持った道であ


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 しかし、ライダーはともかく、チャリダーと呼ばれる自転車での走行や、徒歩ダーと呼ばれる人力の行進者にとっては、高低差がないのは救いだが、行けども行けどもゴールできないのは、結構難儀な道でもあろう。
 あるいは何度も走ると、ひたすらまっすぐ走る単調さで、ドライバーも退屈気味になるかもしれないが、それらを和らげてくれるのが、道路の途中にある北緯45度線の表示板であったり、3.1㎞にわたりずらりと28本並び立つ高さ99ⅿの、オトンルイの風力発電の塔であったりする。


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posted by aakirei at 13:38| 北海道 ☔| Comment(0) | 北海道の中の日本百選 | 更新情報をチェックする

コロナウイルスに振り回される

コロナウイルスは一向にその威力に衰えを見せない。
どんな経路で日本に侵入してきたのか。
どうも1番先に陽性反応が出てクルーズ船を降りた香港からの客とのことだが、このクルーズは横浜発着で九州と香港・中国・ベトナムなどをめぐる「初春の東南アジア大航海16日間」というツアーらしいが、潜伏期間を考えると、すでに途中の香港を出発する前から感染していたことになる。
 楽しい船旅のはずが、乗客や乗員など3,500人ほどを巻き込んでの災難である。
船員から発生したものでもないようだが、船会社なのか、ツアーを組んだ旅行会社なのかわからないけれど、今回の旅行代金は全額返還するという。
 
 陽性の感染者も、長期足止めされたツアー客も、乗組員の皆さんにとっては、とんだ災難だったろう。
 今回の旅行代金はいくらだったかわからないが、2020年に実施するダイヤモンドプリンセスのツアープランでは、同等のコースの外が見えないツインのビジネスホテル並みの広さの部屋で一人16万円程から、10段階あるスイーツの最高の部屋が81万円ほどらしい。
 こんなことになることはもちろん予想もしなかっただろうが、今年はこの料金から40~50%割引になるというコースがずらりと、昨年の末から発表になっているようだ。
 今回のコースは横浜から鹿児島~香港~ベトナム~台湾をめぐるグルコースだという。
東南アジアまでだから、少し経費も少なくて済みそうだが、もちろん船旅は贅沢で高価である。
11万トン余りの巨大な不運のダイヤモンドプリンセスは、2004年に日本の三菱造船が建造した船というのも何かの縁か。
 小樽埠頭の岸壁で見上げるのが精いっぱいで、我々には乗船なんて全く縁のない建造物に過ぎなく、埠頭に停泊しているクルーズ船まで近づく気もない。


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           小樽埠頭に停泊している船に乗るとしても、左奥のクルーズ船ではなく
                  自分が乗れるのは、精々正面のフェリー程度かな             


 「我々」なんて言ってはいけない。
先日の北海道新聞の読者の投稿欄に、最近のクルーズ旅行に続いて、新たなコース旅行を予約していたが、こんなコロナウイルス騒ぎになって、年金暮らしでもあり、解約金がもったいなく熟慮に熟慮を重ねて、泣く泣く予約を取り消した。
 といった内容のものがあった。そりゃー10%とはいえ少なくない解約金でないから、もったいなかっただろうと同情もするが、その違約金程度のお金で、温泉旅行もままならぬわが身には、同じ年金暮らしにもずいぶん格差があるな~と、考えてしまうのだ。





posted by aakirei at 10:41| 北海道 ☔| Comment(0) | 旅行 | 更新情報をチェックする

2020年03月03日

恒例の町内会除雪

 ここ2・3日曇り日ながらプラス気温で雪解けが進む。
今朝は4センチほどの湿った雪だったが、あとひと月で降雪はほぼなくなるとあって、除雪もあまり気にならない。


             
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 そして、昨日から始まった当町内会の道路の除雪が順調に進み、今朝から我が家周辺の道路に重機が姿を現した。
 年間2500円程の負担気を各戸で支払って除雪費に充ての作業である。
まず除雪機が表面の雪を集めて、ローダーがそれをトラックに積み込み、歩道の縁石の高さまで取り除いた後は、路面に積もって固まったアイスバーン上の雪を、グレーダーで削り取り、それを除雪ドーザーが道路片側に寄せ集める。


   
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それをトラックとセットになったロータリー除雪機が並走しながら6・8台のトラックに積み込んでいく。
 さらに削り残したところや歩道に取り残された雪をドーザーで集めて、またロータリーに出トラックに積み込む、といったローティションで整然と、しかも手際よく作業をこなしていく。


            
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原則的に、各家庭の敷地内の雪は個人が処理し、子の除雪では運び出していかない。
だから、我が家でも玄関先の舗装の雪は、融雪機で溶かした残りは、花畑にド~ンとうず高く積み上げられたまま。


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この作業が終わった翌日あたりから、例年また降雪となってしまうのだが、もう先が見えているから、肉体的にはともかく気分的には少し楽になる。


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2020年02月28日

最後のひと葉

 コロナウイルス騒ぎで、冬の暮らしが一層過ごしづらくなってしまった。
 特に北海道は全国トップの被患率で、どうも肩身が狭い。
 冬の北海道はスキーや流氷を楽しむ観光客でに賑わう。それに、雪や、寒さや雪を逆手に取った行事も盛りだくさんである。
それが自粛自粛で文字通り観光は氷河期に入った感じでとても寂しい。
 コロナウイルスの流行の兆しが強くなったころと、さっぽろ雪まつりが重なったことも、災いしたのかもしれない。
 道内の小中学校のほとんどは、全国に先駆けて一昨日から臨時休校に入った。
時節柄、数は減少したものの、中国からの観光客の爆買いで、マスクは店頭から姿を消して手に入らない。
 いつまで息を凝らして家の中で暗いニュースばかりを見て、過ごさなければならないのか、いやはや困ったものである。
それでも豪華客船とはいえ、閉塞感のある船室で不安と隣り合わせでいたクルーズ客よりは、まだましなのだとあきらめる。


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 そんな寂しい日常の中で、我が家のベタンダから餌を食べに来る雀の姿とともに、眺めていた梨の木の最後の一葉が、一昨日の風でとうとう散ってしまった。
 早春の芽吹きの時まで無理としても、何とかもう少し頑張ってもらいたいと、心の中で声援したいたのだが、残念である。
はらりと散ったか、風に乗って思い切り遠くへの着地を目指して、勢いよく飛んで行ったか分からないが、あとひと月あまりで、新緑の季節がやってくることは間違いがないだろう。
 願わくば、それと入れ替わりで、コロナウイルスの暗いニュースも霧散してほしいものである。


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2020年02月21日

小さなことの積み上げが

 2月も半ばを過ぎて、心なしか陽光も何となく柔らかさを増してきた感じがする。
そうなると、せっかちだから、庭の花たちが雪の下で花の時期を迎える準備万端整っているのではないかなどと、勝手な解釈をしてしまう。
 花が咲けば、我が家に蜂箱があるわけでもないのに、ミツバチたちが蜜を求めて花々の間を飛び回る姿を想像してしまう。
 手っ取り早い滋養強壮材としての蜂蜜は、我が家では欠かすことのない食材なのである。
 毎日のヨーグルトの中に入れたり、パンや芋団子などにつけて食べる蜂蜜は高価なものだが、値段そのものよりも蜂蜜そのものの高価というか、高貴さを毎度強く認識しているから、よりありがたく頂戴しているのである。


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 そう思わせる大きな要因は、なんといっても巣の中に並んだあの正確な六角の区画の中に、花々の間を飛び回って、花粉やみつを運び込む作業を、短いとはいえ蜂の一章のほとんどの時間を費やしてしまう。
その労働の対価をわれわれ人間はいとも簡単にスプーンですくいあげて食べてしまう。蜂が一度に運ぶ蜜の量は、体重の半分の40㎎だそうで、結構あわただしく飛び交っているようだけれど、1日10回ほどの飛行で思ったほど飛んでいないようだ。
 但し、体中に花粉を付けて一生に運ぶ蜜の量は、以外にもスプーン一杯ほどというから少ない感じもするが、その一生をかけて運ぶ量のはちみつを、一度にぱんにつけて食べるとなると、これは申し訳がないというか、ごめんねと謝りたくなるほどで、だから毎食事に感謝する次第なのだ。
 なぜスプーン一杯程度か疑問だったが、はミツバチの一生は30日ほどの短命で、そのうち20日は巣の掃除とか、子育てとか門番の内勤で、蜜を集める外勤は1日ほどなのだと知って、ますます短い命を懸けて集めた蜂蜜は、超貴重品といえる。
 小さいことからコツコツとではないが、爪楊枝の先につけた一滴にどれほど努力をしたことか。感謝、感謝である。


 さて、何の略脈もなく、話はがらりと変わるが、ぼんやりと窓から小枝に降り積もる雪を見ていると、降っている雪の粒がすべてではなく、何百分の一で細い小枝に着地する。
それがうまく小枝に抱き着くと、また時間をおいてその雪の上にひがみつく。


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その繰り返しで、風がなければ5ミリほどの太さの枝に、何ミリかずつ重なっていく。そして一夜あけると細い筋状に積もっていたり、降雪量が多いときは、細い筋状ばかりではなく、きりたんぽの様に太く枝に巻き付いていることもある。
それがしまいには枝と枝をまたいだ空中に、ふんわりと積もる自然の芸術力に脱帽したくなることがある。


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 あれは、とりもなおさず最初に小枝にしがみついた雪が、ずっと頑張り続けているからに他ならない。面としてではなく、点と点の連鎖が縦横に腕を組んでいるに違いがない。
その積み上げが、小枝の花となる。山形県蔵王の樹氷の超縮小版と言ったところだろうか。


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 舞い落ちてきた時の雪は、本当に小さくて軽くハコベの花びらのようなものなのだけれど、一番先に接触したひとひらの雪が小枝にしっかりしがみついて、次に降りて雪を受け止めて重なり合っていく。



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 それも、ひとたび太陽が照ったり、雀が小枝に止まったりすれば、あっという間に姿が消える、本当にはかないものなのだけれど。
こんな姿を見ていると、短い生涯かけて、ミツバチが一滴ずつ運んで貯めこんだ、蜂蜜のことを連想してしまう。



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2020年02月18日

余りにもはかない

 見学者は激減したが、さっぽろ雪まつりは無事終了して、翌朝は、数多い観光客の目の前で、華麗な雪像も重機によってあっという間に姿を消した。
美しいものの命はとかくはかない。

 先日、文化庁が認定する「日本遺産」に、昨年北海道から「炭鉄港」が認定されたことを取り上げた。
その中で、「鉄道」に関して、千歳市は「炭鉄港」の構成し市には入っておらず、日本の「近代化産業遺産」選ばれていながら、支笏湖にある「山線鉄橋」も45件の構成文化財に名をつらねていないことに触れた。
そして、触れていながらその「「山線鉄橋」の写真があったはずだが、その時探したけれど見当たらなく、後日見つけて掲載すると書き込んでいた。


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 画像の分類が適当なために思い出したように探すのだけれど、先日ようやく見つけて追補の感じで写真の掲載を済ませている。
 自分の思い違いではなく、何度の支笏湖に行っていて2012年の画像の中からようやく見つけたのだが、その探す過程で、4年前に行ったときの写真の中からその山線鉄橋の水面に飛び交う「カゲロウ(蜉蝣)」の画像も見つけた。


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               あまりにも小さくて見ずらいが、綿雪のような白い浮遊物がカゲロウ



「蜉蝣」はと呼ばれる虫は、日本には13科39属140種以もおり、世界では2300種類以上に上るということで、いかに種類の多い虫かわかる。
体長もいろいろだが、支笏湖河口に群れる蜉蝣も、尻に生えるひげのような細い管も含めると、5㎝では聞かないような大きさである。
 そうそう、一番わかりやすい姿は、あれほどけばけばしい色ではないけれど、フライフィッシングに使われるあの疑似餌の原型が、この蜉蝣であると思われる。
これが一塊になって、虫偏に浮遊の旁(つくり)を当てたその名の通り、ふわふわと飛び交って、鉄橋を渡るときにぼさ~っと口を開けていては、誤って吸い込みそうになるほどの群れなのである。


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 蜉蝣という名は、あの夏の良く晴れた夏の暑い日の、空気中や路面にゆらゆらと立ち上る「カゲロウ(陽炎)」に似た飛び方からついた名前だという説があるようだ。
「カゲロウのようにはかない命」などといわれるように、この蜉蝣は極端に短い生涯なのだという。
ギリシャ語ではephemera(エフメラ)といい、これは「その日一日」と意味らしい。1日だけの命というのは、本当にはかない命といって間違いがない。
 とはいえ、卵にも命があるわけだが、卵からかえってから水中ですごす幼虫の期間は、半年から1年ほどあるらしいので、カゲロウそのものの命は1日ではないのだが。
その幼虫も種類によってさまざまだが、ザリガニのしっぽを切ったような扁平の形の幼虫が、10回から多いものは40回も脱皮を水中で繰り返し、水中、水面岸辺などで最終的にトンボよりは幅の薄い羽が生える成虫に成長尾する。
実際には、この羽が生えてからさらにもう一度脱皮するという、ほかの昆虫には見られないカゲロウは、さなぎ(蛹)を経ずに成長する不完全変態だとか。



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               日本でもトップクラスの透明度、湖沼水質日本一の支笏湖の水が流れる
                       千歳川がカゲロウたちの故郷



詳しいことは専門書に任せることにして、はかない1日だけの命ということで、食事もする必要がないから口は退化し、摂食器官がないというのも合理的すぎる。
たった一日の生存のために羽化するのは、ひたすら子孫を残すためで、群れの中にメスが来ると、運よく前足で捕まえたオスと交尾して、すぐ水中に産卵するという種の保存の繰り返しというのも、何となく切ない。



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posted by aakirei at 11:31| 北海道 ☔| Comment(0) | 風景 | 更新情報をチェックする

2020年02月15日

さっぽろ雪まつり

 4日から開かれていた第71回さっぽろ雪まつりが、11日に閉幕した。


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例年にない雪不足で、その開催も危ぶまれるほどだったが、近隣の町などからトラックでかき集めた雪で、例年通りのダイナミックな雪像が大通1.5㎞の会場に並んで見物の市民や観光客らを喜ばせた。
 待ち望んだ雪が、期間中に降るという皮肉さがあったものの、おおむね好天に恵まれた。



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 しかし、今年会場を訪れた見学者は昨年を71万人も下回るという低調さだったが、それでも何とか200万人以上という線は維持された。
 現象は雪まつりを待ち構えたように発生した、中国のコロナウイルスによる影響が一番の原因である。
国際関係が崩れている韓国からの観光客の減少に加えて、中国自体も、もちろん日本も両国間の往来を自粛していることで、泣き面に蜂である。



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 感染を恐れて、いつも集団見学をしていた市内の小中学生も今年は中止。
 道外や外国からの観光客ばかりではなく、札幌市民でさえも足を運ぶのをためらったのも大きい。



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 さて、私はといえば、特に年寄りが感染しやすいということもあり、寒さに億劫になってきたことも重なって、今年は雪まつりは自粛しようと思った。
 しかしこらえ性のないうえに、雪まつりとは別に、祭り会場の6丁目横にある富士フォトサロンの写真展が、大切山系の写真がテーマということもあって、どうしても足を向けざるを得なかった。
 ということでささーっと雪まつり会場も一回りして、シャッターを切ってきた次第である。



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 コロナウイルス感染予防のため、濃密接近や咳エチケットのためにマスクをという呼びかけもあり、会場ではほぼ全員がマスク姿と思ったが、実際には3割以上はノーマスクに見えた。
 売店のうまいものを食べるためには当然マスクを外すわけだし、さてどれほどの感染があったものか・・・・



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posted by aakirei at 17:26| 北海道 ☔| Comment(0) | 札幌市 | 更新情報をチェックする

2020年01月12日

日本遺産「炭鉄港」と「山線鉄橋」

 地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定する「日本遺産」に、昨年北海道から「炭鉄港」が認定された。
 炭鉄港と聞いて、はて?知っているような知らなかったような言葉に、少々首をひねる道民も多いはず。
 1980年中期に九州薩摩藩の集成館事業によりスタートした日本の産業革命は、それほど時を移さず本州を素通りした形で、北の端北海道にも転移し、空知地方を中心にした炭鉱の発掘や、室蘭の鉄鋼産業。それらを集積する鉄道網。そして本州や世界に向けて運び出す小樽の港湾などが、薩摩藩と並んでエネルギー源の石油が石炭にとってかわるまで、日本の産業革命、日本の近代化に大きく貢献した。


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             旧手宮鉄道施設


 北海道に豊富な石炭の鉱脈が存在していたのも大きな要因だが、それを生かす政策に取り組んだのは、島津斉彬の影響を受けた、薩摩出身の黒田清隆が開拓使長官になったことや、薩摩藩士が開拓使に大きくかかわったことも大きな要因と言う。


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             旧手宮線跡地及付属属建物


 12市町の探鉱・鉄道・鉄鋼・港湾の45の関連文化財の申請が、今回日本遺産として認定されたものである。
 今後これら文化資産の保護と活用など、観光資源にも活用していこうということである。


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             旧室蘭駅舎
             

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             小 樽 港



 さて、こうした石炭や鉄鋼ばかりではなく、北海道には林業も大きな産業の柱をなしていた。
この木材運搬のための鉄道も多く敷かれていて、遠軽町丸瀬布には当時の鉄道の機関車なども、観光を兼ね元気に動いているし、廃線となったものの当時の鉄橋なども多くみられる。
その鉄橋の一つが、国立公園支笏湖畔にある。
支笏湖は摩周湖やバイカル湖と共に、透明度抜群のカルデラ湖で、国内最北の不凍湖でもある。
きれいな水質は環境省の湖沼水質検査では何度も日本一になっていて、その清らかな水が、サケの遡上する千歳川の水源となって下るその河口に、今は歩道橋となった真っ赤な鉄橋がかかっている。
昔、王子製紙の軽便鉄道が苫小牧から支笏湖まで走っていた時の支線(山線)にかかっていた時のものを移設したものである。
湖畔の歩道になぜ英国製の橋桁をすべてⅩ字型に交差させた「200フィートダブルワレントラス橋」が?と思うが、その橋のたもとに由来が書かれた看板がある。
地域の住民が、現在の日高本線を「海線」、山中を走る王子軽便鉄道と呼んでいたため、その線に係る鉄橋ということで「山線鉄橋」と呼ばれているという。
一見ゴツイ感じの橋が、意外と支笏湖の明媚な風景に溶け込んで、結構人気がある。
こちらは、「洋紙の国内自給を目指し北海道へと展開した製紙業の歩みを物語る近代化産業遺産群」経済産業省の「近代化産業遺産」に指定されている貴重な橋である。
 残念ながら、千歳市は日本遺産に認定された「炭鉄港」の構成し市には入っておらず、この「山線鉄橋」も45件の構成文化財に名をつらねていない。
 王子製紙は苫小牧に「スエズ以東にかかる大工場なく、日本製紙界に一大改革を起こす」として大工場を建設して、製紙業界の中心的を果たして操業したが、その一翼を担ったこの「山線鉄橋」がどうして日本遺産に仲間入りできなかったのか、返す返すも残念である。


支笏湖の千歳川河口に架かる山線鉄橋


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posted by aakirei at 10:47| 北海道 ☔| Comment(0) | 北海道 | 更新情報をチェックする

2019年12月14日

北海道の中の日本百選 ~261~

白い恋人パーク

  ☆大人が楽しめる社会科見学100選


 白い恋人パークは、札幌市の西に位置する石屋製菓の工場に付随したテーマ-パークである。
 北海道観光の土産品として、トップクラスの人気を誇る同製菓のヒット商品である「白い恋人」は、青地に雪の結晶を描いた包装紙に包まれたクッキーで、薄い柔らかめのクッキーにホワイトチョコでサンドした正方形のクッキーで、北海道らしい雪のイメージがあり、石屋製菓の看板銘菓である。


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  白銀にシュプールを描く、グルノーブルオリンピックの記録映画の、サウンドミュージックであるフランシスレイの軽快な名曲「白い恋人たち」のイメージと重なったのか、創業者の命名したこの「白い恋人」のネーミングは、往時からの名曲になじんだ人々にすんなりと受け入れられたことも、人気になった要因かもしれない。
 この銘菓の製造過程をガラス越しに見ることのできる施設が、チョコレートファクトリーとして開設したが、数年後白い恋人パークとして姿を変え、その後年々パーク内外の施設が充実して、現在は夏季には英国風の庭園いっぱいにバラの花が咲き乱れ、冬にはイルミネーションで来館者を歓迎する。


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 ミニSLが走る白い恋人鉄道、ガリバーハウスやおとぎの国のような建物が楽しいテーマパークである。
 明るいチョコレート色のレンガ造りのファクトリー、時計台があるチュダーハウス建物外観はヨーロッパ風の建物。札幌軟石で造られた文化遺産価値のある建物などが並ぶ。


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 建物内は、白い恋人とバームクーヘンの製造ラインが見学できるばかりでなく、クッキーづくりやチョコレートづくりが体験できる「スイーツワークショップ」やチョコレートの四大革命を、プロジェクションマッピングで紹介する「チョコトピアハウス」、アンテークコレクション、ショッピングやレストランなども充実したエンターティメント性の高いテーマ-パークである。


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 チョコレートのかおりが館内いっぱいに広がる、ショッピングピカデリーなどのショッピングコーナーには、白い恋人をはじめとする数十種類のお菓子やキャンディ、楽しいパッケージに入った商品を買い求める客で混雑が続いている。


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 道を隔てた西側には、コンサドーレ札幌の「宮の沢白い恋人サッカー場」があり、選手の練習風景などが3000席のスタンドや、併設のレストランで食事をしながら自由に見学できる。


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 このサッカー練習場は、クラブスポンサーの石屋製菓が土地を購入し造成したもので、グラウンドには、芝ヒーティングシステムを採用し、ヒーティング用のパイプが埋め込まれていて、3月中旬から12月中旬まで使用が可能ということになっている立派なもの。





posted by aakirei at 17:44| 北海道 ☔| Comment(0) | 北海道の中の日本百選 | 更新情報をチェックする